【記事執筆】ただの豆だと思うな!ピーナッツに秘められた植物の驚くべき生存戦略(サクセス15)
サイエンストレーナーの桑子研です。毎日が実験。
秋の夜長、ついつい手が伸びてしまう香ばしい落花生。殻をパキッと割り、薄皮をむいて、ポリポリと頬張る…その何気ない一粒に、植物たちが生き残りをかけて進化させてきた、驚くべき「いのちの設計図」が隠されているとしたら、知りたくありませんか?
身近なところに科学はあふれている
ふだん何気なく食べているもの一つにも、壮大な自然のドラマと科学の法則が隠されています。なぜだろう?と不思議に思う心が、科学の入り口です。実は、先日発刊された『高校受験ガイドブック2025 サクセス15 (秋増刊号)』にて、こうした身近な科学の話題についてコラムを執筆させていただきました。
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ゆかいな理科教室というコーナーです。
落花生を食べながら、ガイドブックもお手に取っていただき、親子の会話のきっかけにしていただけたら嬉しいです。私たちの周りは、わくわくするような不思議に満ちあふれていますよ!
落花生を割ってみよう!小さな粒に隠された大きな仕組み
少し記事の中身をのぞいてみましょう。落花生の薄皮をそっとむいて、真ん中の線にそって優しく二つに割ってみてください。どうなりましたか?きれいな「おわん型」が二つ、ぴったりと合わさっていたはずです。この二つに分かれた部分、これが「子葉(しよう)」です。発芽して自分で光合成できるようになるまで、成長に必要な栄養分(デンプンや脂肪)がぎっしりと詰まっています。私たちが「おいしい」と感じる部分は、まさにこの子葉なのです。そして、その子葉の付け根あたりに、小さな突起のようなものが見えませんか?それが、将来、芽や根になる「胚(はい)」です。命の源ですね。落花生は、この「お弁当箱(子葉)」と「赤ちゃんの素(胚)」がセットになった、非常に巧みな構造をしているのです。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
名前に隠された秘密!なぜ地面の中に実が?
さらに、落花生にはもう一つ、とてもユニークな秘密があります。その名の通り、「花が咲いた後に地面に落ちる」…のではなく、なんと花が咲いた後、自ら地面に潜っていって実をつけるのです。普通の植物は、空に向かって実をつけ、鳥や風に運んでもらおうとします。しかし、落花生は外敵から実を守り、水分や温度が安定した地中で確実に子孫を残す道を選びました。なんとも不思議で、たくましい生き方だと思いませんか?
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